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裁縫箱

小学校4年のころだったと思う。
家庭科の授業で、お裁縫が始まった。

学校からは、みんなお揃いの裁縫箱を買うように言われ、
注文票を手渡された。

その箱の中に入れる、真新しい糸、針、裁縫ばさみ、針山・・・。

クラス全員、迷わずその一式を買う。みんな全員「お揃い」だ。

でも、我が家は違った。
まず、裁縫箱を買ってもらえなかった。
高いから、買えない、と。

そして父が差し出したものは、フジカラーのフィルムケース。
写真屋に勤めていた父の、もっとも身近にある手頃なサイズの箱。

中に入れる裁縫道具も、家にあるものでいいじゃない、と
使い古しのものも入れられた。

さぁ、みんながお揃いの裁縫箱を手に、
初めての家庭科の授業。

クリーム色のプラスチックの箱には手毬の絵が描かれてて、
その中には、きれいな道具が並んでいる。

私はひとり、フィルムケースを隠すように持っていた。
っていうか、出せなかった。

すると先生が、どうしたの?忘れたの?と責めるように聞いてきた。

それからの顛末は、もう恥ずかしくて、覚えていたくない。
子供の心には、支えられないくらいの羞恥心、親や先生への嫌悪。

結局、「はるみさんに裁縫箱を買ってあげてください」と、
先生がうちの親に掛けあい、買ってもらったように記憶してる。


今なら思う。「いいじゃん、別に」と。
ある意味、うちの親、イカしてるかも!なんて。

今なら、その箱に好きな紙やシールを貼って、
きれいに飾って「私のオリジナル」を楽しめた。

それでいいんじゃないかと思う。

なんでも、人と同じでなければならない、人と違うと恥ずかしい、
格好悪い、みんなと一緒にいないとダメ。

そんな価値観、もうやめてほしい。

人目を気にして生きていることに、心底疲れている人が多いんじゃないか。
私がそうだったから、よくわかる。

なぜこのストーリーを思い出したかというと、
「便所食い」という言葉を聞いたから。

学校や職場で、ひとりで食事してるのを見られるのが恥ずかしく、
トイレで食べる人が増えているという。

私もやってた。

もう、そんな価値観、拭い捨てよう。
いいんだよ。

あなたはあなた。
私は私。

この世に命を与えられ、生きているだけですごい偉業。

お互いがその偉業を讃えあおう。
自分と他者の違いを、当たり前のものとして受け入れよう。

違いを退けず、受け入れて、楽しもう。

そうなんだ、面白いこと考えるよな、
そうなんだ、それもいいね、
でもね、私の考えは○○かな。

違くていいね。
みんなが同じ裁縫箱じゃ、つまんないよ。

Om Shanti.


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comment

管理者にだけメッセージを送る

Re: 自己肯定感

いいよね、おひとりさま。
私も、そんな時間を楽しめるようになりましたよ。

いやなニュースが目に入ることが多すぎますが、
一人ひとりの中に、それぞれの障害を乗り切る
力があることを祈るしかない。

機会があったら汐見先生の本でも読んでみようかな。
タンバリンさん、いつもありがとう。

自己肯定感

私も汐見先生の公演会で
「自己肯定感を育む」と言う言葉を聞いたとき、
涙が出ました。


お裁縫箱も人と違って苦しんだし、
お弁当のじかんも一人廊下を歩いてました。


自己肯定感はまだ育ってないですが、
人と違っても平気、お一人様でも平気、な大人にはなれました(^^)

いまの子ども達も大変だろうけど、乗りきって欲しいです。

Re: No title

>‘育児で最も大切なことは、「このままの自分でいいんだ」という
>自己肯定感を育むことである’と言っていたことを・・・

いいことをおっしゃいますね。
そしてクリパルヨガには、そのメッセージが強く含まれてる。
ふんころちゃんが、数回の練習からそれを受け取って、
暮らしに生かしてる姿をみるのが、とてもうれしいです。

でも一番喜んでるのは、ダンナさんかなv-392v-238
ひとりひとりの幸福からしか、世界平和は始まらないね。

No title

温かいコメントありがとうございます。

私が大好きな教育哲学者の汐見稔幸さんは
‘育児で最も大切なことは、「このままの自分でいいんだ」という自己肯定感を育むことである’と言っていたことを、はるさんのコメントを読んで思い出しました。

ハルさんのヨガに出会って、自己肯定感の低かった私が変わってきました!きっとこれから子育てにも良い変化がありそうで今から楽しみです☆
本当にどうもありがとうございます。

Re: 便所食い!

わかるわかる、私も生理遅かったから、
もう来てるフリしてたv-356

ふんころちゃんの「違っていいんだよ」は、
お子さんたちへの最大の愛だと思う。
自分自身を受け入れてもらうことだからね。

コメントありがとうね。

便所食い!

先日はありがとうございました!

ほんと!ハルさんのご両親素敵ですね☆
でもそうなんですよね、今ならそんな両親や裁縫箱を誇らしく思えるのに小学生にはそう思えない。
そう言えば小学5年、仲良しグループの子がみんな生理がきたのに自分だけまだ来てない時、「○○ちゃん、まだなの?」って言われてすごい落ち込んだのを思い出しました。今振り返ると可笑しいんですけどね。

みんなが違っていいんだよ。
私もこどもたちに伝えていきたいです☆

Re: わかるわかる

コメントありがとうv-398
笑うよね、うちの親。
裁縫箱くらい買ってあげなよーって思う!

でもさ、私もつくづくそう思うの。
子供にとって、教室は"社会"だから
そこでの体験って大きいよね。

一人でいることが恥、という価値観も、
教室で作られることが多いんじゃないかな。
子供たちが真に自由でいられますように。
そして、真に自由な大人に成長しますようにv-421

わかるわかる

へえ〜。はるさんの両親かっこいい!
でも、私も小学生の頃だったら同じように恥ずかしいと思うだろうな。
小学校の教室の匂いがするような懐かしい気持ちになりました。
小学校の先生たちは、子供たちがみんなと違っていいんだと思える空間を作って欲しいなぁ。
プロフィール

はる

Author:はる
はるです。Sita(シータ)はアシュラムでいただいたスピリチュアルネーム。とても気に入ってます♪

ヨガを通して、ありのままの素の自分に出会える喜びを感じています。
現在、下北沢にあるクリパルジャパン-Yoga of Life-、Yoga Kutir『涼亭』(清澄庭園)、他に、ママとベビーのヨガサークル、NPO活動としてシニアヨガ、企業での福利厚生など、幅広い年代へヨガをシェアすることをライフワークとしています。

2012年4月、東京を離れ神奈川県の相模湖、藤野エリアへ移住。かねてからの願いだった自然と共存する暮らしにシフトしました。

・07.10月北インド・ウッタルカシでシバナンダヨガのTTCを修了。
・08.10月東京でクリパルヨガ教師養成コース修了。
・Yoga Fitシニアヨガ教師養成講座修了
・トラウマ アプローチ ヨガティーチャートレーニング修了
・クシマクロビオティックアドバンスト修了

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